小千谷縮「十字絣」黒ベース/織田工房/麻着物

夏着物の代表格「小千谷縮」

小千谷縮（おぢやちぢみ）についてご紹介いたします。

小千谷縮は新潟県小千谷市を中心に作られる伝統的な夏の着物。

少し着物に詳しい方なら一度は名前を聞いたことがあると思います。

まず、この小千谷縮の最大の特徴は、その「涼しさ」です。

小千谷縮は麻を素材として使っていて、その特有のシャリ感と通気性が抜群。

暑い夏の日でも涼しく快適に過ごせるのが魅力です。

また、小千谷縮のもう一つの特徴は、そのシボ感です。

シボとは、生地に自然にできる凹凸のことで、

このシボ感があるおかげで肌にベタつかず、

さらっとした着心地を実現しています。

これは、昔から日本の暑い夏を乗り切るために工夫されてきたものなんですよ。

小千谷縮の歴史は古く、江戸時代から続く伝統工芸です。

江戸時代初期（1670年頃）に、堀次郎将俊によって越後上布を改良して誕生したとされています。

デザインも多彩で、伝統的な縞模様や格子柄、最近ではモダンなデザインも増えてきています。

どのデザインも涼しげで、見た目にも夏らしい爽やかさを感じられます。

おしゃれな街着としてももちろん、浴衣のように着ることもできますし、

ちょっとしたお出かけやホームパーティーなど、いろんなシーンで活躍します。

さらに、お手入れも簡単。

麻素材なので洗濯機で洗うこともできますし、

干すだけでシボ感が戻るので、アイロンいらずです。

これも現代の忙しい生活にぴったりです。

小千谷縮は、その涼しさと着心地の良さから、

一度着ると病みつきになる方も多く、使うほどに風合いが増し、

自分だけの一枚に育っていく楽しさもあります。

長く愛用できる一着として、ぜひ一度お試し下さいませ。

お手入れについて

ご自宅の洗濯機で、中性洗剤にてお洗濯頂けます。

脱水は短めにして頂くとシワになりにくいです。

乾燥機のご利用はお控え下さい。

お仕立て前に「水通し」を必ず行なって下さい。

洗濯後は、シワを伸ばしながら陰干しでお願い致します。

お仕立てについて

もたはんのお仕立ては国内ミシン和裁縫製となります。

ミシン縫製はお洗濯に強く、手縫いに比べて丈夫です。

もし手縫いをご希望の場合はご相談下さいませ。

反物のみでのご購入も可能です。