洗える着物。手縫いとミシン縫いどっちがいいの?
生地に優しい縫製「手縫い」
手縫いの良さは、いろいろありますが一つに絞るとするならそれは「直しやすい」こと。手で縫っているので、ミシンよりも打ち込みがきつくありません。生地に優しい縫製と言う事ができます。そのため、日々着物を着ていてお尻の部分などがめめけてきても直しやすいといえます。※めめけるとはお尻の部分の縫い目が拡がり裂けてくること。
そのほか、着物のサイズを直す場合にも解いて直しやすいのは手縫いのものになります。ミシン縫いのものを解いて直すのはかなり難しいです。
洗いに強く丈夫な縫製「ミシン縫い」
ミシン縫いの良さはその「丈夫さ」にあります。手縫いに比べると機械的な印象からか敬遠されがちなミシン縫いですが、今ご自宅で洗えるような普段着の着物には特に適していると言えます。
また、ミシン糸は手縫い糸よりも強い糸を使っているので、解けにくいというメリットもあります。
それぞれのデメリットは?
手縫いのデメリットは、そもそも洗濯機で洗うことを手縫いが想定していないため、洗濯機での洗いに堪えうるものとは言い難い部分があり、何度も洗濯を繰り返すことは、解れの原因になります。
ミシン縫いのデメリットは、その丈夫さゆえに、例えばドアノブに引っ掛けた場合に、糸の強さが勝って生地が裂けてしまう事があるという事です。
まとめ
手縫いとミシン、一長一短あり悩ましい選択となります。そこで、最後の決め手となるのは、もし着物が解れた時に自分で直せるかどうかという事。直せるという方は手縫いでもいいかもしれません。直せないという方は、洗濯に強いミシン縫いがオススメ、という事になります。