着物を楽に「きものきぶん」
着物をもっと楽に着れるように。
「女性の着物は小物が多くて着るのが大変そうだな」といつも思っていました。
着方教室や、着付けをする時に伝える持ち物の数もとても沢山。
電話でお伝えする時に、いつも申し訳なく思っていました。
男性の着物はこんなに楽なのに、女性の着物はなぜこんなに大変なのか?
女性にあって、男性にないもの。
それが「おはしょり」です。
おはしょりがある事で、小物も着方も手間が増えている。
世の中には「ワンタッチ着物」みたいなものもあるけどなにかが違う。
そんな時に、初めてラポージェさんに行った時に出会ったのが「わんぴぃな」でした。
この「わんぴぃな」を改良して作ったのが今回の「きものきぶん」です。
tontonさんと試作と改良を繰り繰り返して完成!
ふだん着物のtontonさんに協力してもらい
改良を重ねて「きものきぶん」は完成しました!
普通の着物とここが違います。
きものきぶんと一般的な着物との違いは大きく3つあります。
- おはしょりがない。
- 背中の「タック」
- 身八つ口がない。
1.おはしょりがない。
まずおはしょりがありません。
もたはんも女性の着物で一番ネックとなるところは「おはしょり」だと考えていました。
きものきぶんでは、その「おはしょり」がまるっとありません。
そのため、着て頂く際にいつもは必要な腰紐や伊達締めなどの小物が必要なくなります。
身体を締め付けるアイテムが減るので、より楽に着物を着て楽しんで頂けます。
2.背中の「タック」
背中のタックがある事で、背中をスッキリと見せてくれて、今まで必要だった背中のシワ伸ばしが必要なくなります。
3.身八つ口がない。
男性の仕立てのように身八つ口がありません。
脇が閉じられているので、襦袢が出てきたりしません。
「寸法は同じはずなのに襦袢が出てくる…」
「自分サイズの襦袢じゃないから着物からものすごく出る」
なんていう悩みともさよならできます。
つまり、インナーを選びません。
長襦袢はもちろん、洋服(シャツやニットなど)も合わせやすくなります。
身八つ口がないので、脱ぎ着がしやすいように袖付が通常よりも深くなっています。
また、普段着としての着物なので、袖丈も通常より4cmほど短いお作りになっており(1尺3寸→1尺2寸)
袖丸みも通常のお着物より少し丸くなっております。
着物スタイルでも、洋服スタイルでも、自由自在です。
きものきぶんのポイント
簡単!5分で着れる。
ご自宅で簡単お洗濯。
新しい着物。
この3つです。
簡単!5分で着れる。
着物は着るもの、使う小物などがたくさんありますが
きものきぶんはその小物や手間をできるだけ減らして作られています。
腰紐や伊達締めは不要です。
最初から付属の紐や、ボタンなどだけで着る事ができます。
なので、慣れてしまうと長襦袢からきものきぶんまでで5分で着れてしまいます。
もちろん、帯結びやインナーとして着るものによって時間はそれぞれですが
それでも、間違いなく簡単に着てもらえます。
ご自宅で簡単お洗濯。
きものきぶんに使われる生地はご自宅でお手入れできます。
なので、お洗濯はご自宅の洗濯機でOK。
ネットに入れて、通常のお洗濯をしてもらえれば大丈夫です。
新しい「着物」です。
きものきぶんという名前を聞いて、着物じゃないの?と思われるかもしれません。
でもこれは見た目も何もかも着物です。
着方をより簡単に、機能性を高めた着物です。
初めてこの着物を見た時、おはしょりがない事に気付きませんでした。
呉服屋なのにお恥ずかしい話ですが
それくらい自然に着られる着物です。
きものきぶんは簡単4ステップ!
きものきぶんを着るのに必要なのは
わずか4ステップです。
ステップ1
下前の紐を結ぶ。
ステップ2
裾が広がらないよう調整してボタンを留める。
ボタンを留める穴が3つあるので、体型に合わせて調整できます。
ステップ3
上から下にファスナーを締める。
このファスナーがおはしょりの役割をしてくれるので裾がめくり上がりません。
ステップ4
衿のくるみボタンに右脇の輪をひっかけて完成です。
くるみボタンは同じ生地で作っています。