「福井にこんなお店があってよかった」
「福井にこんなお店があってよかった」
先日福井のお客様に言われた一言。
それはそれはもうめちゃくちゃ嬉しかったのです。
ちなみに「こんな」とは
木綿着物などの普段着にも着れる着物を扱っている事。
2020年現在、福井県の人口は77万人。
福井市の人口は26万人。
もたはんの人口は4人です。
実は福井県は人口10万人あたりの呉服屋さんの件数が日本一。
福井はいつもこういうランキングに引っかかります。
コロナの時も序盤に人口比ランキング1位になりました(涙)
確かに呉服屋さんは多いのですが
普段着の着物を扱うお店が極端に少なく
僕も正直扱っているお店を知らないレベルです。
そうなんです。
福井県は圧倒的にフォーマルの着物の需要が高い県で
カジュアル、普段着の着物の不毛地帯…。
8年前、福井に帰ってきた時は面白いお店がありましたが
そのお店もいつの間にか閉店してしまいました。
そんな中にあって僕は
元々カジュアルの着物が好きだったのもあり
5年前「59kimono」の取り扱いを始めた頃から
ジワジワ〜っと木綿の着物の在庫を増やしていきました。
ただ、なかなか木綿の着物への風当たりは厳しく
心折れそうになるというか
「やっぱり福井じゃ難しいんかな…」
という思いが一瞬よぎりかけました。
しかし槙恵さんも僕も結婚前の付き合っている時に
愛知の星ヶ丘にある雑貨屋さんみたいなところで
わざわざ伊勢木綿を作ったほど木綿着物好き。
ほそぼそと続けながら今に到ります。
本当にここ2〜3年でしょうか。
福井県内で普段着の着物を着たいという人が増えてきています。
今年のお正月には着物姿のご夫婦を何組か見かけて
ついに福井にも着物を着る人がきた!と一人感動。
そして数日前。
「福井にこんなお店があってよかった」と言われて
もたはんは救われました。
何度も言いますが心底嬉しかったです。
もちろんこれが終わりではなくスタートで
これからは福井にこんなお店があるのが当たり前で
「きものを、もっと、おもしろく。」を
もっともっと極めていきたいです。
着物はもっと生活を豊かにしてくれる可能性を秘めています。
着物を着るのが好きな人同士が繋がっていくこともその一つ。
やることはいっぱいですね〜