トスコはん「白」誕生。
以前からありました
「トスコはんの白は作らないんですか?」
というお声にお答えして
トスコはんの「白」が出来上がりました!
「生地って染める前はみんな白なんじゃないの?」
昔は僕もそう思っていました!
染める前の生地は「生機(きばた)」と言って
何色にも染めやすい状態になっています。
トスコはんの場合は麻糸が含まれるため
生機の状態では若干の生成り色になっています。
それをどんな色に染めるのかを
もたはんで指定して染めてもらいます。
今回も染屋さんに色を指定して染めたのですが
「白」と一言に言っても大変奥深く
いろんな「白」があります。
「真白」
「白百合色」
「胡粉色」
「白練」
「白鼠」
「純白」
少し黄色みがかったり、青みがかっただけで全然違う色になります。
今回は長襦袢という事で最も使いやすく
日本でも最も古くからある色の一つである「白」に染めてもらいました。
白系の中にあってちゃんと「白」という一つの色が存在します。
いつも何気なく「白」と言っている色も「白」のなんなのかを考えると
とても面白いです。
ちなみに日本で最初に「白」が確認されたのは
最古の歴史書とされている「古事記」です。
「古事記」には「白」の対語としての「黒」
僕の大好きな「青」そして「赤」が登場します。
そして染め上がったトスコはんの「白」
今回は染め上がった後に
麻独特のザラったとした風合いを低減する加工をしてもらったので
触り心地が少し滑らかになっています。
鈍感な僕が触った感じでも、少し滑らかに感じます。
もう間も無く反物として出来上がって参りますので
お楽しみにお待ち頂けると幸いです。
白ができると他にも何か作れそうで
夢が広がります!