キモノを通して出来る事。

昨夜お店を閉めてから自宅に戻ると
ちょうど英ちゃんが寝るところでした。

寝床で寝っ転がりながら
「見てみて〜」
と台所のテーブルを指差して言いました。

テーブルの上にはビックスヴェポラップにもたれかかった忍者の人形が
僕の夕飯を眺めるように置かれていました。

「お父さんが寂しくないように置いといた」そうです。
心底可愛いなと思いました。

「英ちゃんありがとう」と言うと
嬉しそうに布団の上でゴロゴロしながら
眠りについていきました。

「ああ、この子のために自分には何ができるかな」と
台所で忍者と向き合いながら夕食を食べました。

「誰かのために」
「利他の精神」

これは生きていく上でとても強い原動力になります。

英ちゃんはまだ3歳ですが
僕が寂しくないようにと
食卓に人形を並べて置いてくれる子に育ってくれています。

しかし、そんな事は一度も教えた事はありません。
と言う事は、生まれつき備わっている
「優しさ」なのかなと親バカもたはん。

この「誰かのために」
相手は家族であったり、友人であったり、
お客さんや、はたまた知らない誰かだったりします。

そしてその「誰か」が「どうなって欲しいか」というと
やっぱり「幸せになって欲しい」のです。

今、僕の他愛もないメルマガを
大切な時間を使って読んでくれている貴方にも
何かしら感じてもらい幸せになって欲しいです。

とても独りよがりな考えです。
メルマガ読んで幸せになれなんて(笑)
何卒気を悪くしないで下さいね。
3歳の英ちゃんの優しさに触れて、センチメンタルジャーニー中。

今回の忍者もそうですが
モノ自体がそれ単体でヒトを幸せにする効果は
そう長くはありません。

モノを通じて
「ヒトが何かをするから」
ヒトを幸せにできるんだと思います。

僕は今そばに「キモノ」があって
その「キモノ」を通じて
どうにかヒトを幸せにできないかなと思っています。

幸いなことにもたはんのお客様は
来る時も帰る時も皆幸せそうにされているので
こちらもとても幸せな気持ちになれます。

と言う事は、誰かを幸せにしたいと思い行動する事は
結果として自分を幸せな気持ちにしています。

キモノがヒトを幸せにするのではありません。
そこにあるヒトとヒトのやり取りが
みんなを幸せにしているのだと思います。