人生最後かもしれない式「成人式」

3月もあと1週間ほどで終わろうとしています。
3月は卒業式に加え
福井県ではこの時期に成人式も。
成人年齢の引き下げで
今は「はたちの集い」と
名前を変えているようですが
癖で成人式と言ってしまいますね。
昨日は朝から成人式の着付けがあり
朝から順番に着付けをさせて頂きました。
もたはんでは
地域の学生服を扱っている事で
中学生の時のお客様の成人のお手伝いをすることも
少なくありません。
そのため昨日は
あの中学生だった子がもう!?
という話で待っているご家族の方と盛り上がりました。
当時の中学校の話や
今時の成人式の話などしたのですが
共通していたのは
大変だった時の話は
時を超えて
笑い話になるということでした。
人間は楽しかった事よりも
大変だったり、辛かったりした記憶の方が
残りやすい傾向にあります。
その時の感情の強さだったり
将来への生存本能が原因するそうです。
そんな大変だった記憶を乗り越えて
人に話せるくらいの
笑い話に昇華できる人間ってすごいなと
話して笑いながら思いました。
そしてそんな振り返りの機会を与えてくれる
成人式は人生において有意義な時間といえます。
20歳の成人式以後も
人生は続いていきますが
その後に皆に等しく訪れる「式」はありません。
自分が認識できない「お葬式」は除きます。
結婚式も結婚を選択しない人も増えたり
式を行わない人も増えているので
等しく訪れるとは言えないでしょう。
そう考えると
成人式は
特に日本においては
皆が等しく迎え
いろんな人にお祝いされる
人生最後「式」と言えます。
自分が成人式をそんな気持ちで迎えていたかと言えば
少し後悔の残る式だったとも言えますが
その後悔が今の自分を構成していると思えば
出て良かったなと思えます。
様々な要因で
成人式の是非が問われる事がありますが
家族、友人同士が祝い合う
セレブレーションとして
人生を振り返る場として
残していって欲しいと強く思います。
人生最後かもしれない
自分が誰かに祝われる式「成人式」
皆さんはどんな思い出がありますか?
ご自分の成人式や
お子さんの成人式など
アルバムを掘り起こして
ぜひ振り返ってみて下さい。
成人式のお仕事が落ち着いた夕方。
家でじっとしていてくれた子どもを連れ出し
近所のスーパーに行きました。
兄弟であーでもないこーでもないと言いながら
お菓子を選ぶ姿を隠し撮りしました。
こんな彼らが成人する時には
必ず泣いてしまう自信があります。
考えるだけですでに涙が出そうです(笑)
きものを、もっと、おもしろく。
もたはんでした〜