「お客さん」というよりは「友達」が作りたい。
先日6名の方(伝説の七尾から+1名)がわざわざ関西から車で来て下さいました。
しかも福井観光そっちのけ。日帰りでもたはんを目指してきて、もたはんから帰っていきました。
まさに大学生みたいなノリの御一行でした。
県外からこんなに来られるとは信じられません(笑)
こんなことがあっていいのかという不思議な気分です。
最近おかげさまで、県外から沢山の方にお立ち寄り頂いています。
それはもちろん「お客さん」としてなのですが
僕は働き始めた頃から「お客さん」という言葉に隔たりを感じています。
どちらが上下という訳ではないのですが、なんというか
ゲゲゲの鬼太郎で例えるならば、
「心優しいぬりかべ」ではなく「物言わぬぬりかべ」のようなそんな隔たりです。
分かりにくい例えをお許し下さい。
もちろん親しき中にも礼儀ありだとは心得ています。
ただ、できるならばその関係が「お客さん」ではなく「友達」に限りなく近づけたらいいなと思っています。
「お客さん」より「友達」を作りたい。
大阪での呉服屋時代に上司からこんな事を言われたのを覚えています。
「お前の接客はお客さんを作る接客じゃない。友達を作る接客だからそれじゃ売れない」と。
上司が言いたいことはよく分かっていたつもりです。
しかし、小さい頃から天邪鬼であった僕は、あえてやり方を変えることはありませんでした(笑)
「お客さんじゃなく、友達が作りたい」
この考え方は僕の直感的なもので、23歳の時からこんな思いでいます。
どうせ作るならお客さんを作るより友達を作った方が絶対に楽しい。
知っている人がいなかった大阪という場所も影響したのだと思います。
そして、それからちょうど10年後の今に至り福井のもたはん。
大阪からわざわざ来て下さった御一行と、沢山お話しして、お菓子を食べたり、英ちゃんと遊んでもらったりと逆に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
大変有難いことにお買い物までして下さったのですが、帰りの車を見送る頃にはなんだか寂しい気持ちに。
そうなんです。これってもはや友達じゃないかと勝手に思っています。
友達との別れ際はいつだって寂しいものです。
友達と言ってもいろんな友達がいますが
あえて言うなら「同じような気持ちで着物を楽しんでいる友達」なのではないのかなと。
福井にいながらそういう「友達」と繋がれていることに
僕たちもたはんは今とても幸せを感じています。
ぜひぜひ遊びに来て下さい。
僕は甘いものとドラえもんが、槙恵さんはお煎餅が好きです(笑)