あなたの好みは?意外と奥が深い浴衣生地【前編】
浴衣といえば「夏限定」
浴衣と言えば当然夏のイメージで
着物よりも着た事があると答える人が多いのも「浴衣」です。
でもそのイメージゆえに
着る期間が短く
年間を通して考えると
短命なものとされます。
でも実は着物と同じくらい
生地も染めも種類が多く奥が深いのも浴衣。
今回は浴衣の「生地」について少し掘り下げたいと思います。
「綿」が主流
なんと言っても浴衣は「綿」で作られているものが多いです。
浴衣を作る現場でも
やはり長年綿100%の生地を中心に染めているので
最も扱いに慣れた生地で選ばれやすいというのもあるでしょう。
また染めは長年「注染」が主流であったため
手ぬぐいと同じ扱いで染められる綿は
浴衣にするにはうってつけの生地であるといえます。
綿100%といっても
織り方が様々で
一般的な「平織り」に加えて
綿紅梅(めんこうばい)など
「変わり織り」の生地などがあります。
変わり織りになると
透け感があったり
肌に触れる面積が減ったりして
暑さを和らげるなどのメリットがあります。
「綿麻」「麻」は夏着物?
続いて多いのが「綿麻」や「麻」です。
夏の最上級着物の一つとされる「上布」や
有名な「小千谷縮」などの麻100%。
そして昨今、着る期間が長いことで重宝される
綿と麻の混合生地「綿麻」です。
綿50%麻50%など
混率によって着心地の変わってくる生地で
麻の比率が高くなればもちろん
麻の風合いが増して涼しく着れます。
一方で綿が入っていることで
麻独特のパリッとした清涼感が和らぎ
季節として春〜秋など幅広く着れるようになります。
今回は
綿などの天然素材を中心にご紹介しました!
次回はポリエステルや環境配慮型の素材について
お話しますのでお楽しみに〜