「25℃はもはや浴衣レベルでしょうか?」
着物ユーザーさんからの質問でした。
結論:浴衣レベルでしょう。
もちろん25℃を超えなければ着てはならないという訳ではありません。
こんな質問がくるのは着物というジャンルがまだまだよく分からないから。
「夏でもないのに浴衣を着て変な目で見られないだろうか」
「暑いけどやっぱり4月だし袷を着た方がいいんだろうか』
僕の経験談からすると、着物を着ていても
「浴衣っていいですね〜」とお褒めの言葉を頂戴するような世の中です。
安心して下さい。
先日子どもの入学式で久しぶりに、正絹の袷を着ました。
その日は天気も良く気温も上がり26℃くらいになっていました。
当然暑くて、1時間ぐらい立ちっぱなしで説明を聞き、喉はカラカラ脱水症状寸前でした。
もちろん26℃だったからと言って浴衣を着て入学式に行くほど無知ではありません。
適材適所。
正絹でなくとも式ごとにはそれに相応しい身なりが必要です。
ただ4月上旬で30℃近い気温を記録する事も、そんなに不思議な事でなくなってきた地球温暖化の昨今。
昔ながらの着物TPOを当てはめて(まあ当てはめているのは袷が売りたい呉服屋さんだけですが…)着てる場合じゃないのは誰だって分かっているはず。
お住まいの地域の過去の気温など見て頂くと分かりますが
50年前と今とでは違う国の比較かのように20℃超えの日がバンバン出ています。
是非お住まいの地域の過去と今の気温の変化を見比べて見て下さい。
いかに今が暑くなっているかが分かります。
今一度、質問の「25℃はもはや浴衣レベルでしょうか?」に戻りますが、25℃と言わず暑いと感じたら浴衣を着てもいいでしょう。ファッションは我慢という人もいますが、我慢して倒れては元も子もありません。
普段着のレベルに落とし込んで考えてみましょう。
25℃を超える日。
街中を歩く人に半袖シャツにハーフパンツスタイルの人いますよね?
あれこそが着物でいう所の「浴衣スタイル」です。
極めてラフに着こなすのが「浴衣スタイル」
こう考えると浴衣もワンピースと同じように着れるので、ファッションの幅も、着る期間も大幅に広がります。
「浴衣」を「夏限定」にしておくのは本当に勿体無いと最近思います。
なので次回は浴衣だけど浴衣っぽく見えにくい生地の選び方について解説したいと思います!
自信を持って!
あなたには着たい時に着たいものを着られる自由があります!